私は高校の茶道部に入ってから現在まで約10年ほど裏千家という流派で茶道を続けています。
私が茶道を約10年続けてきて思う、茶道をやっていてよかったことを書き出してみたら10個もありました!
茶道を始めようかな?茶道をやっていてよかったこと・メリットなどが気になる!
という方の参考になれば幸いです。
「茶道部で学んだこと」とやや被る部分もあります。記事はこちら
1位:一生の趣味を見つけたこと
茶道はとてもとても奥が深いです。
茶道は、平安時代に中国からお茶を持ち帰ったことから始まり、15世紀ごろには有名な千利休がわび茶道として大成させました。
↓詳しい歴史は年表にまとめてあります。
その歴史なんと500年以上です。
長い歴史のなかでたくさんの流派に分かれ、様々な変化を遂げてきた茶道です。
数年学んだだけで理解ができるような浅いものではありません。
しかも、稽古をして茶道を知れば知るほど、わかることが増えるほど、茶道の奥深さを感じておもしろいです。
茶道を始めた時より、10年続けている今の方が、茶道の魅力を堪能して楽しんでいます。
そんな奥深い茶道を一生かけて勉強していきたいと思っています。
↓こんな検定もあるのご存じでしたか?令和4年度に受検してみました!
2位:尊敬する師匠と出会えたこと
私が現在通っている茶道教室の先生と出会ったのは高校の茶道部です。
当時、先生は外部講師として茶道を教えにきてくださっていました。
お菓子につられて軽い気持ちで入部した私ですが、茶道部を引退する際の先生の言葉を聞いて、先生のもとで茶道を学ぶことを決めました。
↓その時のエピソードはこちらの記事で
高校を卒業したばかりでまだまだひよっこだった私に、現在まで茶道だけではなく、人生の先輩としてさまざまなことを教えていただいています。
その先生だったから私はこれまで続けてこれたと感じているので、尊敬できる良い師匠に出会えたことは私の人生でとても重要なことだったと思います。
3位:茶道の精神を学べたこと
茶道には、茶道の精神や心得を表す言葉がいくつもありますが、その多くは相手へ思いやりをもつことの大切さを説いたものです。
例えば「和敬清寂」という言葉は、
『心を合わせること、お互いを敬いあうこと、清らかであること、寂びた美であること』
つまり
『亭主はお客のことを考えて心を込めてお茶を点て、お客もまた亭主の心遣いに感謝して、それぞれが敬い合い、道具と同時に心も清めて落ち着かせ、どんな時も動じない』
という意味です。
また有名な「一期一会」という言葉は
『人との出会いを一生に一度のものと思い、相手に対して最善を尽くす』
という意味です。
私はこの「お互いを敬い合う」「相手に最善を尽くす」という精神を日常の生活に取り入れたことで、相手が自分にしてくれたことに気がつくようになりました。
当たり前ではなくて、してくれたことに感謝して自分も相手のことを考えて行動する、この相互に敬い合う関係が良い人間関係を築くのに大きく役立ちました。
4位:四季をより楽しむことができるようになったこと
茶道では季節に合わせて使う道具を変えたり、季節を取り入れたお茶会を開催しています。
お茶会に参加したり、季節柄な道具を使うことで、季節をとても意識するようになります。
例えば「葉蓋」というお点前では蓮の葉っぱを水指の蓋として使用します。
蓮は7~8月に見頃を迎える植物なので、夏にしかできないお点前なのです。
それで、葉蓋のお点前をするときは「今年も蓮が見ごろを迎える時期になったか~!」と季節をとても感じるわけなのです。
そして、季節ごとのお道具やお茶会を楽しむことで、季節自体もより楽しめるようになりました。
5位:着物を自分で着られるようになったこと
ある程度の点前ができるようになると、お茶会のお手伝いや研究会に参加させてもらえるようになります。
最初の数回は借りた着物を着せてもらっていたりしましたが、毎回借りるのは気が引けますし、美容院などで着つけてもらうと懐が大変痛みます。
なので、自分で着物を買って、自分で着られるように練習するようになりました。
着物は洋服と違って、着方が難しいのですが、ふとした場面で「私、自分で着物を着られます。」というと、やはり「おお!」感心していただけます。
ちょっとした自慢ですね!
それから、着物は洋服とは違った楽しさがあります。
女性の方だと成人式や卒業式で着物や振袖を着る機会があったのではないでしょうか。
当日は慣れない着物で大変だったかと思いますが、着物や帯、小物をどんな風に合わせようか?と選んでいるときは洋服を選ぶときとはまた違う、特別なワクワク感がありませんでしたか?
そんな感じです!
着物は着るは難しいですし、手入れも大変、小物一つも洋服より高価なものが多いですが、どの着物にどの帯を合わせよう?と考えている時間も楽しいんですよね~!
6位:日本の文化に詳しくなったこと
茶道は日本の様々な伝統文化や工芸と深い関わりがあり、「総合芸術」とも呼ばれているのをご存じですか?
茶室には掛軸がかけてあり(書道)、床の間には茶花が生けてあり(生け花)、お茶を飲む茶碗(陶芸)やお茶が入っている棗(漆)、着物を着て抹茶や和菓子をお出しする…。
茶道を学ぶことで関連した伝統文化にも自然と興味が湧き、詳しくなりました。
そして詳しくなることでこんな素敵な文化だったのか!と自分が生まれ育った、日本という国の良さを再確認することができました。
まだまだ詳しくないので、お花は勉強中ですし、書道も習ってみたいです。
自分で茶碗を作ってみたいなんて目標もできて、楽しみが増えました!
7位:ホッとする時間を確保できること
お点前をしているとき、頭のなかはお点前にとても集中しています。
その中で釜のシュンシュンという音や、茶筅のシャカシャカという音、部屋の外の風の音を聞いているときは本当にほっとします。
頭をからっぽにして自然の音に耳を傾けることは、日常生活でどれくらいあるでしょうか?
私はついついスマホをポチポチと触って、いつも音楽をかけたり動画を流したりしてしまうので、スマホと離れて一杯のお茶をおいしく点てることだけに集中するお稽古の時間は、リフレッシュできるかけがえのない時間となっています。
↓ホッとする時間はこちらのお抹茶と一緒にどうですか?
↓おうち用に茶碗などのセットを購入しましたが、これが大満足でした!
8位:礼儀作法が身についたこと
礼儀作法や所作はビジネスマナーに通じるところが多くあります。
お辞儀や言葉遣い、ものの扱い方や品の良い食べ方などです。
社会人として仕事をするうえで大切なことのひとつに相手との信頼関係がありますが、作法が身についていることで相手を不快にさせる可能性が減り、信頼関係を築きやすくなると感じます。
例えば、茶道では「重きを軽く、軽くをば重く」という言葉があります。
重いものはさも軽そうに、軽いものは重そうに扱うことで、より丁寧に扱っていると表現する所作です。
信頼関係の第一歩は相手を大切にすることからです。
相手を大切にすることの中には、相手の持ち物を大切にするということもあります。
そんなとき、茶道で学んだ手法で丁寧な扱い方を表現しています。
信頼関係とは小さなことの積み重ねなので、茶道で学んだ礼儀作法は社会生活で大変役立っています。
↓茶道をビジネスの視点から考えているおもしろい本でした!
9位:交友関係が広がったこと
教室に通う方は年齢も職業も様々。
普通に生活していたら出会うことがないような方と一緒にお稽古するようなこともあります。
私は趣味という趣味がないので、社会人になってからは新しい出会いもなかなかありません。
私が通う教室には自分と同年代の方はいらっしゃらないので、人生の大先輩方が多いのですが、そんな方たちと良い点前を目指して切磋琢磨しているのはなんだか不思議な感じです。
人生の大先輩方なので、悩みを相談すると経験に基づいたリアルなアドバイスがたくさんもらえるので参考になります。
10位:正座をきれいに長時間できるようになったこと
正直なところ、正座以外の姿勢は猫背な私ですが、正座に関してはシャキッときれいな姿勢を長時間保つことができるようになりました。
正座をする機会が増えることで、足もしびれにくくなりました。
最近の住宅はフローリングで、テーブルが増えてきたとはいえ、正座をする機会もまだまだあるというのが現実です。
そこで正座でも足がしびれにくいというのは、一番実用的でよかったことです。
まとめ
私が思う、茶道をやっていてよかったことランキング10どうでしたでしょうか?
私は茶道に出会って、茶道を始めて本当によかったと感じています。
茶道は確かにお金がかかります。
大学生の時や、社会人になりたての時は金銭的に厳しくもありました。
それでもやらなければよかったと後悔したことは一度もありません。
今まで経験したことをお金で買ったと考えたら安いものだと感じているからです。
良い先生や生徒の皆さんと出会えたという幸運もあったかもしれませんが、茶道はとっても楽しいですよ!
そんな楽しい茶道の魅力が少しでも伝われば幸いです。
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