茶道のお稽古で、茶杓には季節の銘をつけることがありますが、なんとつけるか…とても悩みますよね💦
季語の意味を知って、いいタイミングで使いたいですね。
この記事では茶杓の銘などに使いたい季語をまとめています。
参考にした書籍は以下です。
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1月の銘に使いたい季語 ~睦月~
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1-1 五十鈴川 いすずがわ
三重県伊勢市にある伊勢神宮の境内を流れてる川で、初詣を連想させます。
1-2 神楽 かぐら
古くから続く上座に神を迎え長寿を祈願する冬に行われる神事のこと。
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1-3 東雲 しののめ
夜明けの空が徐々に明るくなっていく様子を表した言葉。「曙」や「暁」と同義語。初日の出など1年の始まりを連想させる言葉です。
1-4 淑気 しゅくき
正月や新春の、すがすがしくおおらかで吉兆に満ちた気配や空気、景色のこと。
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1-5 瑞雲 ずいうん
おめでたいことが起きる前に現れる五色の珍しい雲のこと。「祥雲」「彩雲」「慶雲」も同義語です。
1-6 千年翠 せんねんのみどり
禅語「松樹千年翠」から来ており、「松の木は千年変わることなく緑を保っている」という意味で、長寿を祝うおめでたい言葉。
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1-7 初霞 はつがすみ
年が明けて初めてたなびく霞のこと。
1-8 初笑 はつわらい
新年になって初めての笑いのこと。1年が笑いに満ちた幸多き年であるようにという祈りが込められた季語です。
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1-9 雪折れ ゆきおれ
雪が降ると、松や杉、ひのきなどの冬でも葉をつける常緑樹は、積もった雪の重さに耐えきれず、悲鳴のような音がして裂けてしまいます。この雪折れを防ぐためにする雪吊りも冬の風物詩となっています。
1-10 若水 わかみず
元旦の朝に汲む水のこと。1年の邪気を除くとされています。
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2月の銘に使いたい季語 ~如月~
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2-1 淡雪 あわゆき
春のやわらかく消えやすい雪のこと。
2-2 鶯 うぐいす
鶯は春を告げる鳥で、「ホーホケキョ」と聞くと春を感じますね。
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2-3 薄氷 うすらい
春の初めの薄く張った氷のこと。冬の氷と違い、消えやすいことから、淡くはかない印象があります。
2-4 梅が香 うめがか
梅の花の香りのことです。
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2-5 寒梅 かんばい
寒い中で咲く、早咲きの梅のことです。
2-6 東風 こち
春一番とは違い、寒さのなかに吹く荒い東風のこと。
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2-7 残雪 ざんせつ
春になっても消えずに残っている雪のこと。
2-8 下萌 したもえ
春の初め頃、雪や土の下から草の芽が人目につかずに生え出てくること。
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2-9 春光 しゅんこう
元々は春の景色や春の風のことを指していましたが、今では春の暖かなひざしのことを指します。
2-10 若草 わかくさ
芽を出して間もない、みずみずしくやわらかい草のことです。
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3月の銘に使いたい季語 ~弥生~
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3-1 青柳 あおやぎ
春になって青々と芽を吹き始めた柳のこと。
3-2 あけぼの
明け方から朝へのうつろいを表した言葉。
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3-3 朧月 おぼろづき
春の霞がかかったようなおぼろげな(ぼんやりとはっきりしない)月のこと。
春は昼と夜の気温差が激しく、昼に暖まった空気が夜になり急激に冷やされることで水蒸気が発生し、この水蒸気が月の周りを囲むため月がおぼろげに見えるということです。
ちなみに昼に水蒸気でおぼろげに見える様子は「霞」と呼びます。
3-4 陽炎 かげろう
地面から立ちのぼる蒸気で空気が乱れ、風景やものが揺らめいて見える様子のこと。
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3-5 好日 こうじつ
安らかで満足できる良い日のこと。
有名な「日々是好日」という禅語は「毎日が素晴らしい日」という意味で、“毎日が良い日になるように努めなさい”や“あるがままを良しとして受け入れなさい”など様々な解釈がされています。
3-6 佐保姫 さほひめ
五行説によると春は東の方角にあるとされ、奈良時代の首都である平城京の東にある佐保山に宿る神霊・佐保姫を春の女神と呼ぶようになったことに由来する季語です。
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3-7 早わらび さわらび
芽を出したばかりのわらびのこと。
ちなみにわらびは、早い地域だと2月頃から出まわり始め、6月中頃まで旬の山菜です。
3-8 春風 しゅんぷう
あたたかく穏やかな、のどかな春に吹く風のこと。
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3-9 水温む みずぬくむ
春の陽ざしに池や沼の水が溶けて、少し温まった様子のこと。
3-10 和気 わき
のどかな、あたたかい陽気のこと。
むつまじく、なごやかな気分。
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4月の銘に使いたい季語 ~卯月~
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4-1 雲錦 うんきん
満開の桜を白雲に、鮮やかに色づいた紅葉を錦織に見立てた言葉で、茶道具によく描かれるデザインのひとつです。
4-2 花篝 はなかがり
夜桜の下で焚かれる火のこと。
ゆらめく炎に照らされる桜の姿は幻想的ですよね。
京都の円山公園の篝火が有名です。
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4-3 胡蝶 こちょう
蝶の別名、もしくは蝶の形をデザイン化した模様を意味します。
4-4 隅田川 すみだがわ
東京の桜の名所として知られる隅田川沿いは、8代将軍・徳川吉宗の命により造られました。
「隅田川といえば桜」と連想されるので、季語ではありませんが、茶杓の銘として使える言葉です。
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4-5 花筏 はないかだ
川などの水面に散った桜の花びらがかたまりになって、優雅に流れている様子のこと。
4-6 花霞 はながすみ
遠くの満開の桜がまるで霞がかかったように淡く見える様子のこと。
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4-7 花紅 はなくれない
禅語「柳緑花紅」からの言葉で、美しい春の眺めを表しています。柳は緑であり、花は紅であり、それが自然本来のありのままの姿であるという意味です。
4-8 花の雫 はなのしずく
花からしたたり落ちる露(水の玉)のこと。
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4-9 春の泊 はるのとまり
刻々と過ゆく、春の終わりをあらわす言葉。
4-10 八重霞 やえがすみ
幾重にも深くたちこめる霞のこと。
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5月の銘に使いたい季語 ~皐月~
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5-1 岩もる水 いわもるみず
苔むした岩や巨岩の間から湧き出て、深い森の間を流れ落ちる水のこと。「岩清水」「苔清水」「山清水」なども似た意味の言葉です。
5-2 薫風 くんぷう
芳しい風、微風のこと。爽やかな柔らかい風が新緑の中を抜け、咲き誇る花々の香りを運んでくる。
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5-3 青嵐 せいらん
新緑の季節に吹く強い風のこと。
5-4 惜春 せきしゅん
春の終わりを感じ、春との別れを惜しむ言葉。
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5-5 登鯉 のぼりごい
のぼっていく鯉のこと。「鯉の瀧登り」「登竜門」という言葉は、中国の黄河上流の瀧・龍門まで登れた鯉は龍になるという伝説から来ており、出世の象徴となっている。
5-6 薄暑 はくしょ
盛夏のような暑さではなく、少し汗ばんだ額をなでる風が気持ちよく感じるような初夏の暑さのこと。
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5-7 万緑 ばんりょく
初夏の瑞々しく、見渡す限りの深い緑色の木々のこと。
5-8 時鳥 ほととぎす
5月初旬に南方から日本へやってきて、夏の始まりを告げる鳥。昔は時鳥と鶯の鳴き声を初音と呼んで待ちわびていた。
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5-9 余花 よか
5月に山間部や北国で見られる遅咲きの桜のこと。若葉の中にぽつりと咲く余花はつつしまやかで趣があります。
5-10 緑陰 りょくいん
緑の影という意味で、新緑に日光が降り注いでできる影のこと。
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6月の銘に使いたい季語 ~水無月~
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6-1 黒南風 くろはえ
梅雨の初めごろに、黒い雲を引き連れてやってくる、しっとりと湿った南風のこと。
6-2 五月闇 さつきやみ
灰色の雲が空一面を覆い、梅雨の夜空が生み出す漆黒の闇のこと。また日中であっても雨と雲に閉ざされた室内の暗さや茂った木々のかげの暗さを表す場合もある。
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6-3 早苗 さなえ
田んぼに植えるために準備されている稲の苗のこと。
6-4 茅の輪 ちのわ
6月の最後の日に「夏越の祓」と呼ばれる行事の間、神社などに茅の輪が設置され、輪の中を通り抜けることで身を清め、無病息災を祈る。
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6-5 虎が雨 とらがあめ
5月28日に降る雨のこと。この日は気象学的にも雨が多く降る特異日とされています。鎌倉時代、この日に曾我兄弟が父の仇討のため、工藤祐経を討ち果たしたという伝説があります。曾我兄弟の兄の愛人だった虎御前が流したであろう涙に由来した言葉です。
6-6 入梅 にゅうばい
雑節のひとつで梅雨入りのこと。
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6-7 麦秋 ばくしゅう
5~6月の立派に育った麦の穂が収穫される時期のこと。麦の秋という意味。
6-8 花菖蒲 はなしょうぶ
端午の節句の象徴。梅雨の時期に、池や川の土手沿いに大きくて華やかな紫と白色の花が咲く。
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6-9 蛍狩 ほたるがり
蛍を探しにでかけること。また、夏の夕べに、河川や小川の近くで涼をとること。
6-10 若葉雨 わかばあめ
新しく鮮やかな葉の上に落ちる初夏の雨のこと。
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7月の銘に使いたい季語 ~文月~
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7-1 青葉雨 あおばあめ
夏に豊かに成長する深い緑に落ちる雨のこと。
7-2 空蝉 うつせみ
蝉の抜け殻のこと。平安時代から使われ始めた言葉で、「現し身」から変化しました。
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7-3 落し文 おとしぶみ
オトシブミという昆虫が卵を産み付けるために丸めた葉が手紙に見えることから、落ちた手紙のことを指します。
7-4 喜雨 きう
待ちに待った雨のこと。日照りが続いた後の雨は人間だけでなく、植物や農作物にも喜びを与えてくれます。
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7-5 驟雨 しゅうう
夕立や白雨と同じ、急に降って急に止むにわか雨のこと。
7-6 白南風 しろはえ
梅雨が明けた後に吹く南風のこと。それまでのどんよりとした雲を吹き飛ばし一気に空を明るくする様子から、梅雨時期に黒い雲を連れて吹く黒南風と対になっている言葉です。
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7-7 夏木立 なつこだち
うっそうと茂る夏の木々のこと。
7-8 氷室 ひむろ
氷の貯蔵室のこと。
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7-9 星祭 ほしまつり
七夕のこと。関連語に「星迎え」や「星合」がある。
7-10 夕焼 ゆうやけ
陽が沈む夕方、西の空が赤く染まる現象のこと。
夕焼が赤い理由は光の波長により、赤い光のみ、私たちのもとまで届くためです。
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8月の銘に使いたい季語 ~葉月~
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8-1 荒磯 あらいそ
荒い波が激しく打ち付ける海岸線のこと。
8-2 鵜飼 うかい
鵜を使った漁の方法のこと。舟首でたくかがり火で鮎を引き寄せ、訓練した鵜に取らせます。
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8-3 雲の峰 くものみね
夏の盛りに見られる、青い空に高くそびえたつ山の峰のような形の雲のこと。
8-4 蝉時雨 せみしぐれ
夏に蝉がいっせいに鳴き出すと、その鳴き声の大きさが時雨のように聞こえることに由来した言葉。
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8-5 玉火 たまび
宝石の火という意味で花火のこと。
8-6 夏の果て なつのはて
蒸し暑い夏もようやく終わりに近づいたという感慨を表す言葉。過ぎゆく夏への寂しさを感じさせる言葉です。
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8-7 白雨 はくう
午後遅くから夕暮れ時にかけて突然降る大雨のこと。夕立と同じ意味ですが、夕立より詩的な言葉です。
8-8 舟遊び ふなあそび
夕方、涼をとるために海や湖、大きな川に舟を出すこと。東京の隅田川、滋賀の琵琶湖、長野の諏訪湖が人気の場所でした。
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8-9 祭囃子 まつりばやし
神社の祭りで演奏される音楽のこと。
8-10 夕顔 ゆうがお
夕方に咲き、夜明けにしぼむ白い花。
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9月の銘に使いたい季語 ~長月~
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9-1 秋扇 あきおうぎ
立秋が過ぎて暦の上では秋になっても、残暑が厳しい日もあり、秋になっても使う扇や団扇のことを秋扇や秋団扇と表現します。
9-2 十六夜 いざよい
陰暦の8月16日のことで十五夜の次の夜のこと。前夜の十五夜と比べると少し遅れて昇ってくる月を楽しみます。
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9-3 稲光 いなびかり
雷の閃光のことです。雷は稲の実る時期に多く、また雷の多いところは稲が良く育つため「稲」という字が使われています。
9-4 帰燕 きえん
燕は3~4月にかけて南の国から飛んできて、建物の軒下などに巣をかけてひなを育てます。
夏になると子どもたちは巣立ち、川縁などに移り住んで集団生活をはじめます。
そして高く澄んだ空の中、南へ帰っていきます。燕は夏から秋への移ろいを強く感じさせる鳥です。
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9-5 精霊流し しょうりょうながし
故人の魂が彼岸に戻る道を照らすために、川や海に燈籠や供え物を浮かべること。
9-6 不知火 しらぬい
9月の頭に九州の八代海の沖合に出現する無数の光が、横に広がってともしびのようにゆらめく不思議な現象のこと。不知火の原因は諸説ありますが、海面付近の冷気によって、漁火が屈折し、変化して見えるためと言われています。
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9-7 野分 のわき
野の草に吹きつけ、分かれさせる台風による強い風のこと。
9-8 白露 はくろ
9月8日ごろにある二十四節気のひとつ。秋の夕方は木の葉や草に露が降りやすく、その様子は秋を代表する光景となっている。
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9-9 待宵 まつよい
「中秋の名月」の前日やその日の月を指します。空にかかる月はあとわずかで満月。放つ光も満月に遜色ないほど美しくみえます。それでもなお、わずかに満ち足りない、そんな未完成の悲しさを漂わせる言葉です。
9-10 望月 もちづき
十五夜に昇る中秋の名月のこと。
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10月の銘に使いたい季語 ~神無月~
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10-1 落穂 おちぼ
穀物の落穂、一般的には落ちた稲穂のこと。
10-2 唐錦 からにしき
山腹の美しい紅葉を、中国から渡来した鮮やかで豪華な織物に例えた言葉。
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10-3 鹿の声 しかのこえ
夕方に雄の鹿が求愛する声は悲しく哀れで、古人には秋の哀愁をあらわしているように聞こえた。
10-4 龍田姫 たつたひめ
春をつかさどる佐保姫に対し、龍田姫は秋をつかさどるとされた。
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10-5 手向山 たむけやま
奈良の東大寺の東側にある、紅葉の名所のこと。
10-6 初雁 はつかり
晩秋にやってくる、その年はじめての雁のこと。
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10-7 虫の音 むしのね
コオロギやキリギリスなどの虫の鳴き声のこと。こうした虫は一般的に夕方や夜に鳴き、秋の寂しさをいっそう強く感じさせる。
10-8 山里 やまざと
山深くに集まる質素な農家を連想させる語。
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10-9 夕霧 ゆうぎり
夕方にかかる霧のこと。空気が地上の冷気に近づくと、水蒸気が水滴となって地上に浮かび、煙に覆われているように見えます。春に起こる同じ現象は「霞」と呼びます。
10-10 夜長 よなが
日の長い夏が過ぎ、残暑が落ち着くと夜の長さを感じるようになる、その長い夜のこと。
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11月の銘に使いたい季語 ~霜月~
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11-1 庵の月 いおりのつき
人里離れた質素な住居から見る月のこと。静かな雰囲気がひときわ深く心に沁み入ります。
11-2 寒雀 かんすずめ
冬の寒さが厳しい季節、寒さから身を守るため羽根が厚くなり、ふっくら丸い見た目の雀のこと。
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11-3 木守 きまもり
来年の豊作を願って、柿をいくつか木に残しておくこと。
鳥へのおすそ分けとされることも。
11-4 玄猪 げんちょ
陰暦10月の亥の日のお祝いのこと。子孫繁栄を祈ってこの日に餅を食べる中国の習慣にもとづいています。茶道の炉開きはこの日に行われることが多い。
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11-5 木枯らし こがらし
冬の到来を告げる、強い北風のこと。
11-6 時雨 しぐれ
初冬に思いがけず降るにわか雨のこと。天気が非常に変わりやすく、短い期間で降ったりやんだりを繰り返します。
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11-7 初霜 はつしも
その年初めて降りる霜のこと。寒く冷えた夜の翌早朝に霜が降りやすく、冬の訪れを感じさせます。
11-8 冬木立 ふゆこだち
葉が全て落ち、むき出しの枝を空に向かって伸ばしながら林立するはかない木々のこと。「夏木立」の豊かな緑の葉と対照的に、ものさびしさが感じられる。
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11-9 冬支度 ふゆじたく
まもなく訪れる厳しい冬の寒さに備えて、衣食住全般にわたって準備や支度をすること。
11-10 雪催い ゆきもよい
今にも雪が降りだしそうな空模様のこと。「催い」とは物事が起ころうとする気配が感じられることをいいます。
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12月の銘に使いたい季語 ~師走~
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12-1 埋み火 うずみび
炉の中で、火のついた炭を灰で覆い、火種を朝まで消さないようにすること。
12-2 浦千鳥 うらちどり
海辺にいる千鳥のこと。千鳥は短いくちばしと灰色の羽根をもつ鳥に限定して使われます。
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12-3 風花 かざはな
冴え渡った冷たい空に舞い落ちる雪片のこと。
12-4 枯野 かれの
冬枯れの野原のこと。枯野という言葉から連想される荒れ果てた状態の田園風景の中に「わび」に通じる美が見いだされた。
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12-5 寒月 かんげつ
他の季節の月と比べると、冴えた空にのぼる冬の月は寂しげで、冷え冷えとしているように感じられる。
12-6 柴の雪 しばのゆき
柴の上に積もった雪のこと。
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12-7 年の瀬 としのせ
年末のこと。昔は「事始め」と言って、12月13日は新年の準備が始まる日だった。
12-8 年忘れ としわすれ
過ゆく年の苦労を忘れ、新年の健康と安全を祈るために、友人、家族、同僚と集まること。忘年会。
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12-9 札納め ふだおさめ
年末に古いお札を寺社へ納めること。寺社に集まったお札を焼く行事のこと。
12-10 冬ごもり ふゆごもり
冬の間、屋内にこもっていること。また動物の冬眠や植物の休眠のこと。
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コメント
コメント一覧 (2件)
もなかさま
とても素敵なページに巡り会えました。ありがとうございます。末娘が書道教室の先生から茶道を少しだけ教わっております。私も以前から興味があり、始めてみようかなと考えています。
さて、この素敵なページの写真を何枚か、私のアカウントの写真に使わせていただくことは可能でしょうか。もなかさんのご承諾をいただいてから、と思い、コメントさせていただきました。
いががでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
川口高雄 様
記事をご覧いただきありがとうございます!
時間をかけて書き上げた記事なので、そう言ってもらえてとてもとてもうれしいです!
写真は使っていただいて構いません。
茶道は奥が深くて楽しいので、ぜひ始めてみてください!